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Steamに自作ゲームのお知らせ・イベントを作成する方法
Steamに制作中ゲームの体験版(DEMO)公開を告知する「イベント」ページを作成しました。
[イベント]Ad SHOOt(アドシュー)7/24体験版公開
イベントページの編集画面は、レンタルブログのエディタに似ていました。
この機能を使えば、Steamアカウントを持たない人にもゲームの発売日や、アップデート・キャンペーン情報等を見せることができます。
*ただし、ウィッシュリストの登録やリマインダーの設定を行うにはSteamアカウントを持ち、ログインしている必要があります。
イベント詳細ページのスクリーンショット
<当記事の前提>
・Steamアカウント作成済み
・SteamWorksで開発者登録済み
・アプリ提出料100ドルを支払いストアを公開済み
イベント作成手順
1. SteamWorksにログイン
2. [アプリとパッケージ]>[すべてのアプリケーション]>(体験版ではなく製品版の)[イベントを作成したいアプリ名]
*その右側の「Steamworks 管理 | ストア管理」ではなく左側のアプリ名本体をクリック
3. [コミュニティ&モデレーション]>[イベント&お知らせの投稿/管理]>[新しいイベントやお知らせの作成]
4. お知らせの種類を選ぶ 例:アップデート、リリースなど 今回は[割引・プロモーション、または、無料トライアル]
編集画面の構成
[タブ] 説明
・言語と最終更新日時
例:日本語[最終更新:2024年7月15日@20:05]▽
・イベントタイトル
・サブタイトル(最大120文字)
・概要(最大180文字)
*概要を空欄時「イベント説明」冒頭数行が自動入力
・イベント説明
本文。概要欄が空欄でない限り、外部からは見えない。詳細ページ用。
文字の装飾や画像の挿入、箇条書きや見出しがボタンから編集できる。
HTMLを意識せずとも見たまま反映される(改行タグが不要)。
製品版ストアURLをコピーペーストすると、プレビュー画面や公開時にはそこに画像&リンク付きのウィジェットが付く。
・編集したら「保存完了」または「イベントをプレビュー」
*保存しただけでは公開されない。
・少なくとも英語のお知らせはあった方がよいと思われるので、言語を切り替えて「英語」「日本語」などのイベントページを作成
[タブ] アートワーク
・カバー画像(必須)
サイズ:幅800px × 高さ450px
言語別にカバー画像をアップロードできるため、画像に含まれるテキストを4言語分作成しました。
この画像は、イベントを外から見た時のサムネイルとして機能します。
・ヘッダー画像(任意)
あってもなくても良いですが、設定しないとストアページのスクリーンショットなどから自動で画像を選択されてしまい、サイズも合っておらずぼやけた、また、お知らせと無関係な画像の付くことがあります。
当記事の最初の方にある画像だと、ページ全体の上部にかかる横長の大きな画像に当たります。
サイズは固定ではないのでしょうが 幅1920px × 高さ622pxでぴったりでした。
これは、Steamストア開設時のアセットで言う[event assets]>[event_header.png]と同じサイズですし、実際同一のファイルを用いました。
[タブ] 公開設定
イベントの開始時と終了日(期間)が選べます。
今回は体験版なので実際には製品版発売後も続くのですが、期限を切ることでその後のより新しいイベントを目立たせることができるということで7月いっぱいにしています。
このタブで、Steamストアページにこのイベントを表示するかのON/OFFが切り替えられます。デフォルトではONです。
[ダブ] 公開
このイベントをすぐに公開するのか、または予約投稿(実際のイベント開始日時まで待って投稿)するのか等が選べます。
今回は後に述べるように「未来の体験版公開予定」をすぐストアに表示したかったため、即公開反映しました。
以上の内容をプレビューや保存を繰り返すことで確定し、最終的には公開タブで他のユーザーから見えるように設定します。
イベントを作成した理由
タグやキーワード検索からは体験版のバナー(画像にDEMOという緑色の帯)が表示されるのに、クリックすると製品版のページに飛び、「体験版ダウンロードボタン」がない、 という無料DEMOに惹かれて訪れたユーザーを逃す機会損失に陥っていたため。
<事の経緯>
1. 製品版ストアを作成してから2週間後ほど経ち、体験版(DEMO)のストアがSteamレビューを通ったので公開
2. 体験版アプリもレビューを通り、いつでも公開できる状態になるも、さらなるテストプレイやプレスリリースを考えてあと2週間ほど待つことに
(体験版ストア公開から2週間ではなく、製品版または体験版ストアどちらかの公開から2週間経てば体験版が公開できる?あるいは、製品版と違い即公開できる?)
【体験版ストアがオープンしているのに実際の体験版データは存在しないためダウンロードできないという狭間の時期に突入】
ここに来て気づいたのですが、どうやら「体験版専用ストア」は存在しないらしいのです。
Steam(Valve社)レビューを通過した、製品版との違いを書いたページはなんだったのか不明ですが、Steamで検索すると製品版と体験版の両方が引っかかり、そして、どちらをクリックしても製品版ページに飛ぶのです。
【2024/07/27追記】
Steam大型アップデートにより、「体験版専用ストア」が作れるようになりました。
SteamWorksの体験版(Demo)>ストアページの編集>基本情報>ストアプレゼンス>☑この体験版のストアページを有効化(オプション)
で、製品版とは独立した体験版のストアページができます。
Steam(Valve社)レビューに提出済の情報だけでは公開できず、追加として以下の項目が必要になりました。
・スクリーンショット5枚以上(おそらく体験版範囲内のみからスクショした方が良い)
・基本情報→ジャンル設定(以前は「製品版から引き継ぐ」設定にしていた)
・基本情報→タグ(これも「製品版から引き継ぐ」設定にしていたが、一からタグウィザードをやった)
体験版ストアからも製品版ストアが目立つようにリンクされています。
実際に公開した体験版ストア: https://store.steampowered.com/app/3082860/Ad_SHOOt_Demo/
ただ、製品版ストアに体験版ダウンロードボタンが表示されるようになった現在では、それほど効果的ではないかもしれません。
【追記終わり】以下、Steamアプデ前時空
前作は体験版なしで製品版を公開したので体験版の仕様が分かっておりません。
他のゲームでも体験版バナーからは製品版ストアに飛ぶようになっていました。(「体験版ダウンロードボタン」あり)
かくして、無料体験版(DEMO)の新着一覧などから来たユーザーは、ダウンロードできず引き返していったのでした。
「体験版がダウンロード可能になるのは7/24だから!製品版ページにダウンロードボタンが生えてくるから!」とアピールしたくてイベント作成に至りました。
7/17現在も製品版ストアには体験版のダウンロードボタンはありませんが、ストアの割と上部にイベントのお知らせが出ているためユーザーの混乱を抑えつつ現状と予定を伝えられたはずです。
*上部と言ってもややスクロールが必要
どうやら、体験版(DEMO)のアプリを公開した後にダウンロードボタン等を非表示にすることは可能なようですが、アプリ未公開期に検索一覧から消すのは難しそうでした。
また、未来の日付を指定して「体験版は〇月〇日からダウンロードが可能になります」のように、予告表示するということも無理なようです。
イベントの詳細ページを訪れたのはおそらく制作者を含めて一桁人数ですが、ストアから少しでもタイトルが視界に入ってくれたら目的は達成なので作成して良かったです。
ちなみに、体験版の開発者テストについてですが、すでに製品版をSteamにビルドし、それをSteamクライアントからテストしていたせいで体験版をプレイすることはできなくなりました。
よって、法人アカウントではなく代表の個人アカウントに切り替えて、その個人用にキーを取得(共同開発者というよりオープンβテストやインフルエンサーへの配布用だったはず)、 Steam個人クライアントの左上[ゲーム]>[Steamから製品を有効化]にキーを入力、アクティベートして体験版をテストしています。
カテゴリ Steam関連
[イベント]Ad SHOOt(アドシュー)7/24体験版公開
イベントページの編集画面は、レンタルブログのエディタに似ていました。
この機能を使えば、Steamアカウントを持たない人にもゲームの発売日や、アップデート・キャンペーン情報等を見せることができます。
*ただし、ウィッシュリストの登録やリマインダーの設定を行うにはSteamアカウントを持ち、ログインしている必要があります。
<当記事の前提>
・Steamアカウント作成済み
・SteamWorksで開発者登録済み
・アプリ提出料100ドルを支払いストアを公開済み
イベント作成手順
1. SteamWorksにログイン
2. [アプリとパッケージ]>[すべてのアプリケーション]>(体験版ではなく製品版の)[イベントを作成したいアプリ名]
*その右側の「Steamworks 管理 | ストア管理」ではなく左側のアプリ名本体をクリック
3. [コミュニティ&モデレーション]>[イベント&お知らせの投稿/管理]>[新しいイベントやお知らせの作成]
4. お知らせの種類を選ぶ 例:アップデート、リリースなど 今回は[割引・プロモーション、または、無料トライアル]
編集画面の構成
[タブ] 説明
・言語と最終更新日時
例:日本語[最終更新:2024年7月15日@20:05]▽
・イベントタイトル
・サブタイトル(最大120文字)
・概要(最大180文字)
*概要を空欄時「イベント説明」冒頭数行が自動入力
・イベント説明
本文。概要欄が空欄でない限り、外部からは見えない。詳細ページ用。
文字の装飾や画像の挿入、箇条書きや見出しがボタンから編集できる。
HTMLを意識せずとも見たまま反映される(改行タグが不要)。
製品版ストアURLをコピーペーストすると、プレビュー画面や公開時にはそこに画像&リンク付きのウィジェットが付く。
・編集したら「保存完了」または「イベントをプレビュー」
*保存しただけでは公開されない。
・少なくとも英語のお知らせはあった方がよいと思われるので、言語を切り替えて「英語」「日本語」などのイベントページを作成
[タブ] アートワーク
・カバー画像(必須)
サイズ:幅800px × 高さ450px
言語別にカバー画像をアップロードできるため、画像に含まれるテキストを4言語分作成しました。
この画像は、イベントを外から見た時のサムネイルとして機能します。
・ヘッダー画像(任意)
あってもなくても良いですが、設定しないとストアページのスクリーンショットなどから自動で画像を選択されてしまい、サイズも合っておらずぼやけた、また、お知らせと無関係な画像の付くことがあります。
当記事の最初の方にある画像だと、ページ全体の上部にかかる横長の大きな画像に当たります。
サイズは固定ではないのでしょうが 幅1920px × 高さ622pxでぴったりでした。
これは、Steamストア開設時のアセットで言う[event assets]>[event_header.png]と同じサイズですし、実際同一のファイルを用いました。
[タブ] 公開設定
イベントの開始時と終了日(期間)が選べます。
今回は体験版なので実際には製品版発売後も続くのですが、期限を切ることでその後のより新しいイベントを目立たせることができるということで7月いっぱいにしています。
このタブで、Steamストアページにこのイベントを表示するかのON/OFFが切り替えられます。デフォルトではONです。
[ダブ] 公開
このイベントをすぐに公開するのか、または予約投稿(実際のイベント開始日時まで待って投稿)するのか等が選べます。
今回は後に述べるように「未来の体験版公開予定」をすぐストアに表示したかったため、即公開反映しました。
以上の内容をプレビューや保存を繰り返すことで確定し、最終的には公開タブで他のユーザーから見えるように設定します。
イベントを作成した理由
タグやキーワード検索からは体験版のバナー(画像にDEMOという緑色の帯)が表示されるのに、クリックすると製品版のページに飛び、「体験版ダウンロードボタン」がない、 という無料DEMOに惹かれて訪れたユーザーを逃す機会損失に陥っていたため。
<事の経緯>
1. 製品版ストアを作成してから2週間後ほど経ち、体験版(DEMO)のストアがSteamレビューを通ったので公開
2. 体験版アプリもレビューを通り、いつでも公開できる状態になるも、さらなるテストプレイやプレスリリースを考えてあと2週間ほど待つことに
(体験版ストア公開から2週間ではなく、製品版または体験版ストアどちらかの公開から2週間経てば体験版が公開できる?あるいは、製品版と違い即公開できる?)
【体験版ストアがオープンしているのに実際の体験版データは存在しないためダウンロードできないという狭間の時期に突入】
Steam(Valve社)レビューを通過した、製品版との違いを書いたページはなんだったのか不明ですが、Steamで検索すると製品版と体験版の両方が引っかかり、そして、どちらをクリックしても製品版ページに飛ぶのです。
【2024/07/27追記】
Steam大型アップデートにより、「体験版専用ストア」が作れるようになりました。
SteamWorksの体験版(Demo)>ストアページの編集>基本情報>ストアプレゼンス>☑この体験版のストアページを有効化(オプション)
で、製品版とは独立した体験版のストアページができます。
Steam(Valve社)レビューに提出済の情報だけでは公開できず、追加として以下の項目が必要になりました。
・スクリーンショット5枚以上(おそらく体験版範囲内のみからスクショした方が良い)
・基本情報→ジャンル設定(以前は「製品版から引き継ぐ」設定にしていた)
・基本情報→タグ(これも「製品版から引き継ぐ」設定にしていたが、一からタグウィザードをやった)
体験版ストアからも製品版ストアが目立つようにリンクされています。
実際に公開した体験版ストア: https://store.steampowered.com/app/3082860/Ad_SHOOt_Demo/
ただ、製品版ストアに体験版ダウンロードボタンが表示されるようになった現在では、それほど効果的ではないかもしれません。
【追記終わり】以下、Steamアプデ前時空
前作は体験版なしで製品版を公開したので体験版の仕様が分かっておりません。
他のゲームでも体験版バナーからは製品版ストアに飛ぶようになっていました。(「体験版ダウンロードボタン」あり)
かくして、無料体験版(DEMO)の新着一覧などから来たユーザーは、ダウンロードできず引き返していったのでした。
「体験版がダウンロード可能になるのは7/24だから!製品版ページにダウンロードボタンが生えてくるから!」とアピールしたくてイベント作成に至りました。
7/17現在も製品版ストアには体験版のダウンロードボタンはありませんが、ストアの割と上部にイベントのお知らせが出ているためユーザーの混乱を抑えつつ現状と予定を伝えられたはずです。
*上部と言ってもややスクロールが必要
どうやら、体験版(DEMO)のアプリを公開した後にダウンロードボタン等を非表示にすることは可能なようですが、アプリ未公開期に検索一覧から消すのは難しそうでした。
また、未来の日付を指定して「体験版は〇月〇日からダウンロードが可能になります」のように、予告表示するということも無理なようです。
イベントの詳細ページを訪れたのはおそらく制作者を含めて一桁人数ですが、ストアから少しでもタイトルが視界に入ってくれたら目的は達成なので作成して良かったです。
ちなみに、体験版の開発者テストについてですが、すでに製品版をSteamにビルドし、それをSteamクライアントからテストしていたせいで体験版をプレイすることはできなくなりました。
よって、法人アカウントではなく代表の個人アカウントに切り替えて、その個人用にキーを取得(共同開発者というよりオープンβテストやインフルエンサーへの配布用だったはず)、 Steam個人クライアントの左上[ゲーム]>[Steamから製品を有効化]にキーを入力、アクティベートして体験版をテストしています。
カテゴリ Steam関連